ホワイト・エレファント・リゾーツがゲストルームの技術革新で2025年ホテルビジョナリーアワード受賞

ホワイト・エレファント・リゾーツがゲストルームの技術革新で2025年ホテルビジョナリーアワード受賞

White Elephant Resorts Redefines Guestroom Technology

(2026年3月19日)by Michal Christine Escobar

Source: Hospitality Technology

カリーム・タハ(中央)ホワイト・エレファント・リゾーツのIT担当VP

Source: Hospitality Technology

ホテルおよびレストラン関連の技術情報を発信するメディアHospitality Technologyが毎年ホテル技術で顕著な成果を上げた企業を表彰する2025年の「ホテルビジョナリーアワード」のゲストルームテクノロジー分野でWhite Elephant Resorts「ホワイト・エレファント・リゾーツ」が受賞しました。

ホワイト・エレファント・リゾーツにとって客室は単なる休息の場所ではなく、ゲストに没入体験を提供できる場です。分断された技術が快適さを損なうのに気づき、客室内のテクノロジーを包括的に近代化し、今回の受賞を得ました。

技術の分断による不満を解消

今回のアップグレードの前は、ゲストは客室でテレビや照明、空調温度の設定にスイッチを探し回る状態でした。老朽化したシステムは、時に反応も遅く、機能も限られ、ITや保守部隊も設備維持に苦慮していました。その結果、ゲストもスタッフも不満を持っていました。ホワイト・エレファント・リゾーツのIT担当VPのカリーム・タハは根本原因はシステムが連携していないことにあると気づきました。「お客様は休息のために、ホワイト・エレファントを訪れますが、しばしば技術の操作で疲れます。いくつものリモコン、複雑なスイッチ、一貫性のない機器の連携など。課題は技術をできるだけ隠すことでした。この現実で私たちの方針が決まりました。新技術を足す事ではなく、複雑さを取り除き、ホテルブランドの価値に合わせ、客室でおだやかに、直感的に過ごせることです。」

全体を見たインテグレーションへのアプローチ

複数のベンダーを統合するソリューションが必要でした。全館に高速ファイバーケーブルで通信環境を整え、COMCASTのX1システムで客室TVにバラエティ豊富なコンテンツ配信を実現します。Lutronのスマート照明システムでは統合管理が可能で、省エネでゲストに応じてパーソナライズされた調光設定が可能です。MachineQのLoRaWAN IoTセンサーはリアルタイムでデータを収集し、空調設定から在室傾向に合わせてゲストの行動を予測した設定を行います。その結果、ゲスト体験を複雑にすることなく、ゲストの期待に応えるインテリジェントな環境を提供できます。

ハイテク導入と人間によるサービス提供の境界線を考える時、ゲストが安心して過ごせる環境を優先します。「自動化はゲストに考える事をさせないように導入することが必要です。裏ではネットワークの最適化、デバイス管理と監視を行います。最良の客室内のテクノロジーはゲストに気づかれないことです。すべてが問題なく稼働していることです。」とタハ氏は言います。

ベンダーソリューションを超えたイノベーション

真のイノベーションはホテルチーム自らで生みました。単にベンダーのソリューションを導入するだけでなく、ホワイト・エレファントのチームはゲストフィードバックの意見を詳細に分析し、オペレーション上の課題を特定し、ゲストの快適性とスタッフのオペレーションの効率化のバランスを考慮したエコシステムを定義しました。ホテルチ―ムは独自のインフラの基準を規定し、ストラクチャードファイバーケーブルの敷設とIoTセンサーの配置を決め、照明、センサー、エンターテイメントシステムが1か所で集中監視、管理できる連携のガイドラインを規定しました。

ホワイト・エレファント・リゾーツは受け身のサービスから予測型のホスピタリテイに戦略的に変化しました。ルールベースの自動化とデータモデルは稼働率を上げ、ゲストの行動分析は先行保守や省エネ、パーソナルな設定に効果を発揮します。これらのコンセプトはパイロット試行の後、全面導入されました。

測定可能な結果とオペレーションへの影響

結果が証明しています。客室内のテクノロジーの評価は前年度比27%上昇し、TVや照明に関するサービスの問い合わせは43%減りました。また、スマート照明や自動化戦略により電力消費量は19%削減でき、ゲストの体験向上とともに投資効果も見えてきます。

ゲストとともにスタッフへの影響も絶大でした。「客室の稼働状況をリアルタイムに監視できるため、エンジニアリングやフロントのスタッフも能動的に働くようになりました。また、ゲストにとって新規性より信頼性が重要だと気づきました。ゲストは機能についてほとんどコメントをしません。しかし、機能が問題無く稼働している事は気づいています。安定した稼働こそがラグジュアリーです。」とタハ氏は言います。

イノベーションは続きます

ホワイト・エレファント・リゾーツではこの技術革新を2019年3月にホワイト・エレファント・パームビーチへの導入から始めました。続いて、2025年末にホワイト・エレファント・アスペンを開業しました。現在では同ホテルブランド7軒のうち、5軒で技術更新を終えています。

ブランドの未来を見据えて、新規の技術追加より、技術をより洗練されたものへの更新に注力しています。「ゲストルームテクノロジーは状況に応じて予測も進み、あえて主張せず、さりげなくゲストの好みに寄り添う方向へ変わってきています。私たちの基準はあくまで単純で、信頼性があり、セキュリテイを保ち、ホテルブランドの体験に沿ったものになります。テクノロジーはより一層ホスピタリテイを高めるものでなくてはなりません。客室ではゲストがリラックスし、手厚いサービスを受け、家庭に居るような居心地を提供することが必要です。」とタハ氏は言います。

出典:Hospitality Technology

  • <https://hospitalitytech.com/white-elephant-resorts-redefines-guestroom-technology>

(注) 本記事は海外のホスピタリテイ業界関連情報をもとに、要約し翻訳してご提供しています。原文については、出典元をご参照願います。記事内の企業名、写真、ロゴは各社様に帰属します。本記事の開示先を限定しております。開示先以外への転用、公開は禁止させていただきます。

Note: This article is based on hospitality industry news and articles from sources described herein and translated to Japanese. To access to the original document, please refer to the source described herein. Copyright of photo and logo belong to each company. This document is for designated party only and not for public release and any copy or transfer of this document is prohibited.

← ニュースレター一覧へ